第25回 短期間で効率的に英語のリハビリをする方法
去年は英語を使う仕事が得られなかったというのもあって、まったくと言っていいほど英語を使わずに過ごしてしまった。 たまに仕事でベトナム人と、プライベートでフィリピン人とチャットするくらいだった。
今年も英語を使う魅力的な仕事に出会えるかどうかはあまり期待できないので、正直あまりモチベーションがないんだけど、丸一年放置していたのでだいぶ英語力が衰えているだろうということで、仕事をしない予定のこの 1, 2 月で、リハビリがてら英語学習を再開しようと思う。
というわけで、実際にやる前に (ホントは始めてるけど) プランというか流れみたいなのを考えてみた。
便宜上番号を振ってあるけど、どこを重点的にリハビリするかってことで別に並行してやってもいいので、あくまでもスタートする順番ってことで。
■ 1. 最初の1ヶ月
最初の1ヶ月は、文字通りリハビリ。口・耳・脳みその順に、英語学習をやめたときの水準に戻す作業。
なんで口からかっていう理由は特にない。リスニングからでもいいと思うけど、スピーキングは能動的なアクションで、リスニングは受動的な要素が多いアクションなので、再開するんだったら能動的なアクションから始めたいなと思っただけ。
□ 1.0. 初心に帰る
まずは自分のブログの最初のエントリーを読み返すところから。
まぁ、たぶん一年やそこらじゃブレないとは思うけど念のため。
mtmt101en-learning-process.hatenablog.com
発音が大事っていうのは変わらず思っていて、ちょっと伸び悩んだところでもあったので、基本からやり直すぐらいの気持ちで取り組んでいきたい。
□ 1.1. 発音
まずは発音から。口を動かして、衰えている英語の筋肉を呼び覚ます。
具体的には、[æ], [ɚ], [ɔ] などの苦手な母音を含む単語の発声。
- [æ] - bad, matter, ran, etc.
- [ɚ] - early, learn, work, etc.
- [ɔ] - awful, bought, call, thought, etc.
日本語話すときにはまず起こらない口の動きが英語にはたくさんあるけど、まずはこのみっつかな、と。よく使う単語で練習するといいと思う。
フォニックスでいうと "A", "ER", "AU・AW" のみっつ。
CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK (アスカカルチャー)
- 作者: ジュミック今井
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
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ここまで書いてて、発音矯正のときよく注意された "Y" と "F" / "V" もやっとくべきだなと思った。
- [j] - year, yesterday, young, etc.
- [f] - favor, feel, fine, etc.
- [v] - vacation, value, vocabulary, etc.
最初のうちはとにかく口が動かなくて難儀するけど、慣れるまで何度も口に出して叩き込むしかない。
少し慣れてきたら EnglishCentrel で発音チェックしてみるのもいいかもしれない。
□ 1.2. リスニング
英語の発音に慣れてきたらリスニングも始めてみる。
できればシャドーイングやりながらの方がいいかなぁ。
単文、ダイアログ、モノローグをノーマルスピードで収録してあって、オールマイティーに使える超絶便利なこの本を使う。
絶対『英語の耳』になる!リスニング50のルール 徹底トレーニング編 CD3枚付
- 作者: 長尾和夫,アンディーバーガー,テッドリチャーズ
- 出版社/メーカー: 三修社
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この本は、リンキング (連結) やエリージョン (脱落) などによって起こる音声変化に特化したリスニング教材で、大量に例文も載っていて (CD 3 枚で例文 1800 以上!)、いいトレーニングになる。
ひとまずここではリハビリなので「Stage 1」を繰り返し聞き、シャドーイングも混ぜながら英語の音に慣れるようにする。
「Stage 1」をひと回しやるだけでも相当疲れるはずなので、一回で数ページがいいんじゃないかと思う。
時間が取れたら少し長めの音声を聴くのも取り入れたいけど、ボーッとして聴くのもアレなので、TED で興味のあるテーマのスピーチを見つけたら観てみる、くらいのテンションでいいかな。
□ 1.3. 瞬間英作文
前にも書いたかもしれないけど、書籍の「瞬間英作文」シリーズには中学校の教科書のような「いつ使うんだこんな文」みたいな例文がたくさんあるので、ちゃんとやるときは自作した英文を使うようにしているけど、リハビリに使うのはぜんぜん問題ないので、手元に適度な難易度の瞬間英作文リストがない場合は書籍から拾ってもいい。
要は英語の文単位での発声に慣れることが第一で、中身は二の次。
逐次翻訳じゃなくて、日本語をパッと見て即座に英語の文が言えるようになるまで繰り返す。
10~30くらいの文を繰り返しやるのがいいと思う。
レベル別に分かれているので「シャッフル」がいいかな。
- 作者: 森沢洋介,森沢弥生
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2007/06/14
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とりあえず最初の一ヶ月はこんなところかな。
スポーツに例えると、ストレッチからの軽いランニングなイメージ。
発音トレーニング中心にやるならオンライン英会話やってもいいかなーと思ったけど、まずは日常生活に英語学習を組み込むことにも慣れなければいけないわけで、最初からあまりぎゅうぎゅうに詰めてしまうとツラいなと思ったので、まずはゆっくりしたペースで始めることにした。
二ヶ月目は、オンライン英会話を中心に、会話に必要なボキャブラリーやイディオムを思い出す作業に充てるつもり。
別に三週間目くらいからシフトしてもいいけど、まぁ月単位の方がキリがいいので。
というわけで二ヶ月目は以下次号。