英語を上達させるプロセスについて考える

ひとりの英語学習者の試行錯誤の記録

第10回 英語学習プロセスにおけるPDCAのC

これまでPlan と Do には触れてきたけど、Check についてはまだだったので、今回はどうやって習熟度を測るか、という点について書いてみたい。

はじめに理解しておかなければいけないのは、英語学習は長丁場であるということで、ぼくも一時期功を焦って闇雲に色んなやり方に手を出した時期があったけれども、やはり効果的と思われる方法を地道に続けるしかない、ということ。

手っ取り早いのはTOEIC などのテストを受けることだと思うけど、ある程度の点数に達して受けるのを止めたり (ひとによって異なると思うけど、ぼくの場合は800点)、Speaking 中心の学習にシフトしたりして、他の方法で測りたくなるときがあると思う。

■ 1. スピードを測る

4技能 (Reading, Listening, Writing, Speaking) それぞれで、テストをせずに習熟度を測るのにいちばんいいのは、スピードを測ることだと思う。

wpm (=words per minute) は一秒間にどれだけの単語を読めるか、あるいは書けるか、話せるかを測ることができるので、Listening 以外で使えて便利。

ここでのポイントは、測定のための素材は毎回違った方がいいってこと。同じ素材だと慣れてしまって、スピードが上がるのはある意味当たり前なので、テキストの中からそのつどランダムで選ぶようにした方がいいと思う。

まぁ、この辺は感覚的なものなので、毎回同じ素材でもいいんだけど、本当に大事なのは wpm の厳密な数字ではなくて、平均的にスピードが上がっているかどうかなので、あえて困難な道を選ぶことをおすすめします。

毎日測るのは面倒なので、定期的に、週一とか月一とかでいいんじゃなかろうか、

ちなみに、Evernoteスクリプトを入れておくメリットがここにもあって、語数を出してくれること。語数をいちいち数えてられないので、写経がてらEvernote に書いて、保存しておこう。

以下、個別に補足。

Reading

Reading に関しては、意味が分からないといけないので、ただ読むだけじゃなく、意味を正しく把握するのにかかる時間まで含める。単語が分からなければ辞書を調べるためにも時間が必要なのでその時間も含める。

ちょっと長めのテキストを用意しよう。

Writing

Writing に関しては、日記をつけるのにかかった時間を記録しておくといいんじゃないかな。これももちろん単語を調べる時間、推敲やリフレーズをする時間を含める。

3 sentences / 3 minutes くらいまで早くなったら、エッセイに切り替えた方がいいかもしれない。

Speaking

Speaking に関してはふたつあって、単純に音読にかかった時間を測るっていうのと、何らかの質問に決まった時間内でそれに回答するのに要した時間を測るっていうもの。

前者は、基本的には自分が使っている教材からピックアップしてただ読めばいいんだけど、オンライン英会話で先生に聞いてもらって、発音チェックも同時にやってもらうと一石二鳥かもしれない。

後者は、TOEIC SW の問題として出されるような、"Which do you prefer A or B? Why or Why not?" とか "Describe how you like A." みたいな質問に対して、45秒とか60秒で答える、みたいなかんじ。これもオンライン英会話活用しても面白い。← これ最近始めた。

■ 2. 聞き取れなかった単語の数を記録する

Listening だけ上の方法では測れないので、こっちの方法で測る。

比較的長めのテキストを用意して、ひとつのスクリプトの中に聞き取れなかった単語がいくつあったかを記録しておくといい。ディクテーションするとき、聞き取れなかった単語だけアンダースコア (_) で記しておいて、最後に全部数えて記録する。

こんなかんじで

So I tried to call my husband to ask _ get some, but _ _ getting a busy signal.

一語だと思っていたものが実は二語だったってこともあるけど、あんまり細かいことは気にしなくてもいいかもしれない。

■ 3. Flash Cards を使う

単語帳として有用なFlash Cards は瞬間英作文でも使えるっていうのは前回も書いたけど、ここではスピードを測るんじゃなくて、正答率を測る。

英語が口をついて出るまで3秒以上 (5秒でもいいけど) かかったら不正解とし、○×をつけていく。

当然1回目よりは5回目の方が正答率がよくなるはずだが、忘れてたりすると、いままで出来てた問題が出来なくなってたりするので気は抜けない。

ぼくは普段20問しかやってないけど、月に一度100問くらい連続でやるのもいいかなぁと考えてます。

前回書いたように、瞬間英作文にボキャビルを組み合わせると単語や熟語も覚えられて一石二鳥。

■ まとめ

以下の指標がわりと定量的に習熟度を測れるんじゃないかと思う。

  1. TOEIC (TOEIC SW) のスコア
  2. (読む / 書く / 話す) スピード
  3. 聞き取れない箇所の数

繰り返しになるけど、あくまでも数値は目安であるし、それにこだわるのは本末転倒だと思う。

大事なのは、上達した実感なので。

次回はこれの続き、というか、もうちょっと感覚的な部分について書こうと思う。

■ 参考資料

このシリーズはちょっとハードル高いけど、Reading & Speaking の wpm を測る上で、いい目標になると思う。

速読速聴・英単語 TOEIC TEST STANDARD 1800

速読速聴・英単語 TOEIC TEST STANDARD 1800

速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4

速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4