英語を上達させるプロセスについて考える

ひとりの英語学習者の試行錯誤の記録

第8回 英語で日記を書くときに気をつけたい3つのポイント

英語学習のプロセスを確立するために、毎日の学習をルーチン化するといいんじゃないかと考えて、朝イチでTOEICカレンダーをやって、リスニング→ディクテーション→音読→暗唱の一連のフロー、電車の中でディクテーションした音声のリスニングを再度やり、時間が余ったら Umano で気になった記事を流し聞き、夜にはオンライン英会話を25分して、時間と気力に余裕があったら動画を観たり...みたいにほぼほぼルーチン化できていて、最大で2時間、少なくても30分は毎日時間を割くようにしてる。

で、考えてみると、Writing やってないなぁと思ったわけです。

というわけで、今回は、英語で日記を書き始めようと思い立って始めてみたんだけど、始める前にどうやってルーチンに組み込みやすくなるか、という点について考えてみた。

■ 日記が続かない理由

  1. 書くことをつい忘れる
  2. 書くことが思いつかない
  3. 書くことへのモチベーションが少ない

まぁどれも納得できると思うけど、これらを潰さないと英語で日記を書くことがルーチン化できないので、ひとつひとつ潰していこう。

■ 対策(1) 書くことを忘れないようにするためには

これは簡単、リマインダーを使えばいい。

毎日決まった時刻に、メールなりなんなりで通知がくるようにしておく。

■ 対策(2) 書くことを捻り出すには

その日の出来事を一日の最後に思い出しながら書くんじゃなくて、その場で、あるいはできるだけ記憶が鮮明なうちにメモしておいて、それを見ながら書くといいんじゃないかと思う。

ぼくはネット上のニュースやコラムで特に気になった記事ははてなブックマークでブックマークしていて、それをコメント付きでTwitter に飛ばしているし、ちょっとしたこともツイートしているので、Twitter 使っているひとは自分のツイートを元に日記にするのもありだ。

■ 対策(3) 書き続けるモチベーションを得るには

これがいちばん難しそう。

前述のとおり、毎日朝起きたらPCを立ち上げ、TOEICカレンダーをやるのが習慣になっていて、これなんでだろうと考えたときに、(1) カレンダーに丸がつく、(2) 毎月20日は花丸 (全問正解) を目指している、からだなぁというのがあったので、これらを日記にも適用したい。

書き続けるモチベーションはカレンダーに丸がつくこと。

■ というわけで

Diaro というアプリを使うことにした。リマインダーあり、カレンダーあり、で探したらこのアプリに行き着いた。400円払ってPro 版買えば、PCとスマホの同期ができるようになる (まだアップグレードしてないけどそのうちすると思う)。

毎日 21:00 にリマインダーが来るので、書けるときはその場で書くし、書けない場合はリマインダーをそのままにして時間が確保できたら書く。

■ 本題

で、日記を続けるための対策がこのエントリーの本題なのではなく、英語学習として日記をつけるにあたって、いくつか念頭に置いといた方がより効果があるんじゃないかなぁということが本題なので、それについて書いておく。続けていくうちに、やっぱこうだった、みたいなこともあるかもしれないけど。

1. どんなことでもいい、3行以上書く

思い出せば、小学生の夏休みに三行日記を書かされたとき、やってらんねーと思って毎日「今日も暑かった」と書いて提出したら先生に怒られた、なんてこともあったけど、できれば毎日違うことを書こう (当たり前だ)。

天気と食事は最後の手段として、本当に何にも書くことがない場合に活用しよう。

こういう便利な本もあるので、利用してもいい (ぼくもお世話になっております、オンライン英会話でも使えるよ!)。

英語日記表現辞典―書きたい表現がすべてここにある

英語日記表現辞典―書きたい表現がすべてここにある

2. 時制はまんべんなく使う

ともすると過去形ばかりになりがちなので、現在形、未来形など、他の時制も入れるように留意する。

例えば、

現在完了形

I've recently been into watching English movies. (最近~するのにハマっている)

とか

未来

I'll look for a new PC to get online. (~してみる)

とか

現在

I got up in the afternoon today though I usually get up early in the morning. (普段は~してるけど)

とかとか。

3. リフレーズをする

これが地味に効くんですよ。リフレーズは大意を変えずに別の言い方にするってこと。英語にはこうした「大意は同じだけど別の言い方ができる」っていうフレーズがたくさんあるので、少しでも似たような単語や表現を使うことで表現力がぐっとアップする。もちろんリフレーズできる文がひとつもない日もあるだろうから必ずやらなければならないわけじゃないけど、隙あらばやってやろう、という意気込みで臨むとよい。リフレーズ前の方がしっくりくるのであればそのまま残しておいてもいい。とりあえずやってみるのが吉。

あ、あと、少なくとも一回は推敲するのを忘れずに。これは"英"作文のトレーニングでもあるけれど、文章構成力を磨くためのトレーニングでもあるので、文の質を少しでも高めるために推敲をしよう。

思いつかなければオンライン英会話やオンライン添削サービスなどで質問してもいい。

で、お前はどんなかんじで英語日記書いてんの?

と質問を投げたい向きもあろうかと思うので、とある日の日記を例として挙げておきます。

リフレーズ&推敲前

I watched a lot of videos about drumming on YouTube. In particular, I was amazed at the lecture of the setting of drums because the instructor explained logically how to set each drum. It made me realize that basic knowledge is important. I'll learn more about the basics.

リフレーズ&推敲後

I've recently been into drumming. I watched a lot of videos about drumming on YouTube. In particular, I was amazed at the lecture of the setting of drums because the instructor logically explained how to set each drum. It made me realize that it's always important to learn fundamental knowledge before starting practice because it helps us to understand how it works. I'll learn more about the basics.

変更点

  • 一文目追加
  • 三文目、logically の位置を変更 (動詞の前につけるってのがなかなか馴染めず、後ろに持って行く癖がついてしまってる)
  • 四文目、basic を fundamental にリフレーズ (最後の文で basic を使っているので重複を避けるため)
  • 四文目を大幅に変更 (推敲前では説明不足だと感じたので)

真剣にやるとけっこう時間がかかるので、その日のモチベーションや内容に応じてどこまで細かくやるかは調整してもいいけど、個人的には、モチベーションによって量や質が変わってしまうのはよくないと思っていて、いかに習慣的に、機械的にやれるかっていうのはこの手のプラクティスをやる上でキモだと思っている。

目安としては30分以上かかるようなら、文が自分のレベルに比べて高すぎるんじゃないかと思うので、もっとシンプルなものに変更した方がいいと思う。時間と労力をかけすぎると習慣化するのに障害になってしまうので、まずは習慣化することを最大の目標にしよう。

■ まとめ

  • 日記を書くことを習慣化する
  • ハードルを設けて無理矢理でも飛び越えることでトレーニングになる
  • 推敲しないとトレーニングの効果は最大化されない

英語で日記を書くことは、英作文のためのベストプラクティスだと思いますです。

長く続ければ、過去の日記を見直して自分の成長も確認できるしね。