第5回 画像を使った英作文
自己紹介とどちらを先にやるべきか迷ったんだけど、自己紹介の方が英作文がわりとスラスラできるかな、と思ってこちらを後にしてみた。
TOEIC SW のスピーキングセクションにも写真描写の問題があるんだけど、これがいいトレーニングになるんですよ。以前にも書いたけど、抽象的なことについて述べることよりも具象的なものについて述べる方が易しいので、エクササイズのひとつとして、1日1枚、1日1文でも英作文することをルーティンにしてみよう。
というわけで、ここでは画像を見ながら簡単な文をつくるコツについて考えてみる。
■ 概要
- Step 1. 画像を選ぶ
- Step 2. 画像に写っているものの中から英語で言えるものを選ぶ (いくつでも)
- Step 3. 選んだもの (単語) を使って文をつくる
- Step 4. つくった文を声に出して言う
■ 詳細
最近 Imagict という素敵なサービスがローンチされたんだけど、これがこの学習方法にぴったりなので、使ってみる。Imagict は英日・日英辞書、英英辞書なんだけど、各単語にたくさんの画像が紐付いていて、語義のページに行くと、その単語に関連する画像を一緒に表示してくれる。コンピューターが自動で選ぶので、中にはえ？なんでこの単語でこの画像？ってのがあるんだけど、ユーザーが関連性が強いと思った画像にマークをつけられる機能を提供することで、使えば使うほど画像検索の精度が増していくようにできている (すごい！)。
というわけで、各ステップを詳しく説明する。
Step 1. 画像を選ぶ
画像を選ぶ手段はなんでもよくて、ニュースサイトでもいいし、Google Image でもいいし、もちろん Imagict でもいい。Imagict では、「今日の英単語」というコーナーがあるので、そこから選ぶとラク。
例では Imagict を使う。「今日の英単語」から "sane" を選んでみた。
あ、Imagict を使うのであれば、できれば英英辞書を使おう。単語をクリックしても語義のページに飛べるけど、検索フォームから辞書を指定して検索できるのでそちらから。
意味が複数あるので、"mentally healthy" というのを選んだ。写真はまぁどれでもいいんだけど、いちばん最初のにした。
写真をクリックすると拡大するので、じっくり見よう。
Step 2. 画像に写っているものの中から英語で言えるものを選ぶ (いくつでも)
さて、画像には色々なものが写っている場合もあるし、少ししか写っていない場合もある。英作文しにくいなぁと思ったら別の画像にしよう。例に選んだ画像には、派手な絵が書かれた家が写っている。この時点で、"graffiti" (落書き), "wall" (壁), "house" (家) というみっつの単語が浮かんだ。
Step 3. 選んだもの (単語) を使って文をつくる
"sane", "graffiti", "wall", "house" を使って英作文してみる。
The painter who painted the graffiti on the wall of that house doesn't seem sane.
(あの家の壁の落書きを描いたひとは正気とは思えないなぁ)
ちょっと頭 (S) が大きくて不格好な英文だけど、まぁいっか。
もうちょっとブラッシュアップしてみる。
The graffiti on the wall of that house is so bizarre that I can't think the painter is sane.
(あの家の壁の落書きが奇妙すぎて、描いたひとは正気とは思えないよ)
とまぁ、こんなかんじです。
自分のレベルに合わせてつくれる文は色々な形になるだろうけど、ちょっと上のレベル (パッと思いつかないぐらいの) を目指して、最低一回は推敲をするといいんじゃないかと思う。自信がなければ添削サービスを利用して添削してもらえばいいし、あんまり細かいこと考えずにトレーニングだと割り切って、つくりっぱなしでもいいし。もちろん、いくつもつくれる場合はガンガンつくっていけばいいし、抽象的な事柄について英作文してもいいし、好きなようにやっちゃってください。
Step 4. つくった文を声に出して言う
Evernote などに保存してもいいんだけど、ここでは英文を見ずに何度も声に出して言った方がトレーニングとしては負荷が高くなるのでオススメ。淀みなく言えるようになるまで何度でも繰り返すことが大事。画像と文を頭の中でリンクさせて言うようにすると、定着するんじゃないだろうか。
■ まとめ
写真描写は英作文のいい方法なのでオススメ。TOEIC SW 対策にも使えるし。
