英語を上達させるプロセスについて考える

ひとりの英語学習者の試行錯誤の記録

第19回 これから英語学習を始めようと思っているひとが最初の4週間でやるといいと思うこと

ちょっとタイトルが長くなってしまったけど、ぼくがときどき参加している英会話サークルに、これから本格的に勉強していきたいんですってひとがたまに参加していて、そういうひとのなかには、意欲はあるんだけど何から手をつけていいのか分からないひとがいるので、そういったひとに参考にしてもらえたらと思う。

4週間っていうのはあんまり意味はなくて、軌道に乗るまでの日数ってことで、2週間ののひともいるだろうし、8週間のひともいるだろうし、その辺は適当で。いちおう、下記のスケジュールは土曜日スタートで、時間のかかりそうな作業を土日に割り当てられるようにしてある。

ざっくり言うと、やることは現状把握→計画づくり→ルーティンの確立です。

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第18回 英語表現を豊かにするための取り組み(4)~副詞

最終回は副詞について。

ぼくの考えでは、英語の表現を豊かにするための最も手っ取り早い方法のひとつが副詞で、中学生レベルの単語でより細かいニュアンスを伝えられるので、積極的に使いたいと前々から思っていた。

例えば以下の文、

I want to learn English.

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第17回 英語表現を豊かにするための取り組み(3)〜関係代名詞

今回は、英語表現を豊かにするための取り組みとして、関係代名詞にトライしてみたい。

英作文では使えても、なかなか実際の会話で使うのは難しくて、まだ発展途上なんだけど、コツはつかんできたように思うので、やや舌足らずなかんじになるかもしれないが書いてしまおう。

■ 概要

関係代名詞は、which, who あるいは that を使って、分詞と同じように名詞を後ろから修飾し、分詞では表現できないより柔軟な使い方ができる。

例えば以下の文を見てみよう。

I have a friend who worked at the company.

「(過去に) 働いていた友だち」と言うためには、現在分詞では表現できない。

そういう意味では、分詞は使わず関係代名詞だけで作文することも可能だけど、個人的に分詞が好きなので、分詞で表現できないことは関係代名詞を使う、という風にしていきたい。

■ 詳細

具体的なトレーニング方法は分詞のときと一緒で、シンプルな文をまずつくって、それを関係代名詞を使って拡張していく。

修飾される主体が人 (動物の場合も)なら上の例文のように who を使う。

I have a friend.

067. I have a friend who worked at the company.

一方、主体が人でないなら which あるいは that を使う。

I like their playing style.

068. I like their playing style which feels like they are always burning their own lives.

"playing style"が好きだということだけじゃなく、どういうところが好きか、ということを伝えられる。

who には所有格の whose、目的格の whom があるけど、使用頻度は低いし、whom に至っては、口語なら who に置き換え可能なので、忘れてください。

ただし、前置詞と組み合わさる目的格の場合はちょっと注意が必要なので、そこだけ例文をつくって確認しておこう。

069. Who did you go there with?

末尾の with を忘れないように。

which と that の使い分けについては、以下の記事が面白い (参考になるかどうかは別として)。

thatとwhichとwhoの違い | 英語 with Luke

もういっこ、関連してついでに what もやっちゃおう。これは覚えておくべき表現。使用頻度高いし、例文もたくさんつくれるんじゃないだろうか。

070. I'm sorry, but I didn't catch what you said. / あなたの言ったこと

■ まとめ

  • who, which は分詞より柔軟に使える
  • whose, whom は後回し
  • what 超便利

次回は「英語表現を豊かにするための取り組み」シリーズ最終回で副詞について書く予定。

第16回 英語表現を豊かにするための取り組み(2)~分詞

前回に引き続き、英語表現を豊かにするための取り組みについて、分詞の、主に形容詞的用法について考えてみたい。

まず、実用性の観点から言うと、現在分詞、過去分詞という名前に引きずられないようにする必要があると思っていて、これは実質的に能動態現在進行と受動態過去であり、修飾される対象が分詞となる動詞にとっての主語なのか目的語なのか、という意識が必要に思う。

って説明すると分かりにくいと思うので、実際に例を挙げてみる。

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第15回 英語表現を豊かにするための取り組み(1)〜不定詞

今回から何回かに分けて、英語表現を豊かにするための取り組みについて書いてみたい。具体的には、どうやって基本的な構文を拡張しながら情報量の多い英文を構成していくか、ということ。文法用語を使わなければならないのは若干気が引けるけどしかたない。

対象は以下の項目:

  • 不定詞 (infinitive)
  • 分詞 (participle)
  • 関係代名詞 (relative pronoun)
  • 副詞 (adverb)

一番とっつきやすいのは不定詞かなぁと思ったので、まず初めに、不定詞について。

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第14回 英語の句動詞を効率的に身につけるための学習プロセス

前回句動詞についてちょっと触れたので (deprive ≒ take away)、今回は句動詞について書いてみる。

正直言うと、句動詞を身につけるのはなかなかしんどいし、突き詰めていくときりがないので (virtually endless)、句動詞を覚えるメリットや効率的に身につけるための基本的なアプローチ、あと、少しだけだけど、よく使う句動詞を載せておこうと思う。

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第13回 効率的なボキャブラリーの増やし方

ぼくは普段あんまりボキャブラリーには時間を割いてなくて、ていうのは記憶学習が好きじゃないからなんだけど、単純作業が嫌いっていうのと、覚えても翌日忘れちゃってやるせなくなるのが嫌だっていう、どうしようもない理由です。とは言え、もうちょっと真剣にやらないといつまでもボキャブラリー増えないよなぁという思いも日々高まっているので、今回このテーマを選んでみた。

やり方に関しては、昔ながらの単語帳に単語と意味を書いただけのシンプルなやり方でやるのももちろんいいんだけど、ここではできるだけ質を追求して、現代風のボキャブラリービルディングについて、より効率的なプロセスについて探ってみようと思う。効率的というのは、一度に大量に覚えるのではなくて、少しずつだけどより確実に覚えるやり方。記憶力の優れたひとは別として、ぼくのような脳細胞がだいぶ死んでるひとにとっては結果的にこっちの方がいいんじゃないかと思う、急がば回れ的な。

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