第4回 英語で自己紹介
挨拶と相槌ができるようになったら、自分のことも話してみよう、ってことで今回は自己紹介 (というか自分のことについての話) について書いてみたい。
■ 概要
自己紹介の素晴らしいところは、自分のレベルに合わせて内容をブラッシュアップさせていけるところ。最初のうちは、本当に簡単なところから始めて、字数を増やしたり、より相応しい単語に置き換えたり、新しく覚えた単語を含んだ文を追加したり、やりこみ要素ハンパない。
(1)
I like baseball.
(2)
I like baseball. I like not only watching a game but also playing it.
(3)
I'm into baseball. Previously I used to just watch a game on TV, but recently I've joined a local baseball team and enjoy playing it on every Sunday. I like not only watching a baseball game but also playing it.
ひとつの文でも自分の興味のある分野であればどんどん膨らませることができる。
Lang-8 などのサービスを使って、つくった英文を添削してもらうとさらにいいんじゃないかと。ちなみにぼくは italki.com というサービスを愛用しております。上記の文も添削依頼してみたのでだれかが直してくれるかもしれない。ただし、英語学習者の数が多すぎて、スルーされちゃうこともあるので、興味を引くようなタイトルと内容を書くように心がけたい。
追記
添削来た。
I'm into baseball. Previously I used to just watch
athe game on TV, but recently I've joined a local baseball team and enjoy playing it on every Sunday. Not only do I likenot onlywatchingabaseballgame, but I also enjoy playing it.
添削してくれたのは、オーストラリア在住の韓国語を学ぶ女性でした。
■ 詳細
詳細というより、色々なアプローチが考えられるので、具体的にどうやって進めるか、ということについてもうちょっとつっこんで書いてみたい。
1. 最初は箇条書き
単語だけでもいい。自分の属性や自分の好きなこと、興味のあることを列挙していく。
I'm a student.
I'm a salesperson.
I like music.
I'm interested in cultural exchange.
ここでよく使う表現としては、以下のようなものがある。
039. I'm into ~.
040. I'm interested in ~.
"I'm into ~." は「〜にハマっている」という意味で、"I'm into mountain climbing." とか名詞を入れて使う。動名詞でも可。現在完了形にして、"I've been into ~." としてもいい、ある程度の期間継続してるニュアンスになる。
ちなみに、"My hobby is ~." という表現をたまに見かけるけど、これはちょっと気をつけた方がよくて、どこで読んだか忘れてしまったんだけど、"hobby" というのは、映画鑑賞や読書といった、断続的かつ一過性の活動に対して使うのは少しずれている、ということらしい。あとスポーツにも使わないみたい。工作とか何かの収集とか、そういうのが "hobby" に該当する。"hobby" に当てはまらない趣味については、ただ "I like baseball." などと言えばいい、とのこと。思い出したら出典を明記します。
思い出した*1。
2. 深堀りしていくポイントを決める
手当たり次第に深堀りしていってもいいとは思うけど、どういった状況で自己紹介をするかで、深堀りするポイントは違うと思う。仕事なのかプライベートなのか、何かのコミュニティーなのかまったくバックグラウンドの分からない相手なのか、などなど。いくつか深堀りポイントを用意しておき、実際に使うのはそのうちのその場に適した部分のみにする、というつくり方がいいんじゃないだろうか。
ぼくの場合は、オンライン英会話の先生、英語学習者のコミュニティー、職場の同僚、の3パターンなので、それぞれ違う形で言えるようにしている。
あと、あんまり長くしすぎない方がいいんじゃないだろうか、長くても5分くらいにまとめられるといいと思う。
3. まずはぼんやり日本語で考える
「ぼんやり」ってところがポイントで、ここを厳密にやってしまうと、ただ日本語を英語に訳しただけになってしまうので、できるだけぼんやり考えて、言いたいことをまとめていこう。
4. 英語で作文する
ある程度考えがまとまったら、英文を書き始める。最初は文法のミスは気にせずに書けることを書いていって、あとから推敲してもいい。
5. 音読
声出して読むの大事。原稿読んでるだけじゃなくて、自然な感じで言えるようになるまで何度も読む。感情を込めて。
6. 暗記
暗記っつっても、一言一句違わず覚える必要はなくて、前置詞とか冠詞とか間違ってもいいので、原稿を見ずに言いたいポイント (最初の箇条書きに書いたこと) が言えることが大事。
7. 繰り返し自己紹介をする
オンライン英会話や英会話サークルなどの実践の場を設けて、毎回言うようにするといい。そのうちその場の勢いでアレンジを加えられるようになってくる。もし、即興でアレンジできなければ、微妙に違う内容の複数のバリエーションを用意しておけばいいので、最初につくった原稿に慣れてきたら、別バージョンをつくって応用していこう。
■ まとめ
自己紹介は、ずうっと使える優良教材。一生ブラッシュアップしていける。